2020/05/13 12:05
1月の終わり、ポルトガルの最南Algarveは早くも春を感じるあたたかな日差しの日でした。
バスケットを編むところを見せてくれると現れたイザベルさんは手ぶら。
あああそこいいんじゃない?まあまあねー、といった感じで素材となるCANEの生えているところを見つけます。
ポケットからナイフを取り出し手早くカット、
気持ちの良い場所を見つけて座り、CANEの手入れをしながらそれは見事に立体に編み上がっていきます。
CANE BASKETはここAlgarveで農作業の傍らで昔ながらに生活の中で編まれ、
農作物を入れたり薪を入れたり、蛸や魚を運びために使ったり
地元に自生する素材を使用し、人々の生活の中でつくられ使われてきました。
この日イザベルさんが使ったのは小さなナイフとデニムの切れ端のクロス、
近くに生えていた植物と自分の手だけ。
自然と人、ものとひと、自然と道具のプリミティブな原点を見たようで、
天国のような景色と相まって晴れやかな気持ち。
手仕事の原点にこれからの未来を思います。
こんなときですのでよろしければちょっとトリップして、ゆっくりと風の音を聞いてみてください。